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2016年8月31日(水)  ≪ロボットと言えば?≫

最近テレビで、一人の女性と「人型ロボット」とが1ヶ月過ごすという海外ドキュメンタリーを放送していて興味深かった。技術の進歩が目覚ましい最近のロボットは、人間の頭脳宜しく色んな想定下でプログラミングを施しているため、多くの場面で的確に動き且つ適切な言葉を発するという。元々、ロボット(robot)という言葉は、1920年にチェコソロバキアの小説家カレル・チヤベックと言う人が発表した戯曲『R.U.R.(ロッサム万能ロボット商会)』において初めて用いられたものだ。(ウキべディア参照) ロボットの定義は定かではないが、大きく分けると産業ロボットや軍事ロボット或いは掃除用ロボット等、人の代わりに作業するマシーンと「鉄腕アトム」に代表されるSF作品に登場する“人造人間的”なマシーンに分別できる。

我々が子供の頃、イメージしたのは後者が殆どだ。何故なら初めて私が見たロボットは1952年(S27)に『少年』という少年雑誌に掲載された手塚治虫が生みの親の漫画「鉄腕アトム」だ。21世紀の未来を舞台に、原子力をエネルギー源として動き、人と同等の感情を持った少年ロボットのアトムが活躍する物語で、後にアメリカでも『ASTRO BOY(アストロ・ボーイ)』と言う名で評判を博した世界的作品である。1963年にテレビで放映されたアニメ第1作(モノクロ版)では、

    1. どんな計算も1秒でできる電子頭脳。
    2. 60か国語を話せる人工声帯。
    3. 普通の1000倍も聞こえる聴力。2000万ヘルツの超音波も聞き取り可能。
    4. サーチライトの目。
    5. 10万馬力の原子力モーター。
    6. 足のジェットエンジン。
    7. お尻からマシンガン。1秒間に500発撃てる。       

という超能力を有するスーパーボーイだ。アトム01_o_

アトムが身長135cm、体重30kgに対して、同じく『少年』に1956年(S31)から連載が始まった「鉄人28号」は、全高20メートル、重量25.8トンという巨大ロボットで、搭乗型ではなく、リモコン操縦で動くロボットだ。元々、作者である横山光輝が、太平洋戦争末期に大日本帝国陸軍が起死回生の秘密兵器として開発したフランケンシュタインに似た「鉄人27号」に次ぐ28番目の設計機というふれ込みで誕生させたものである。リモコン操作を担当する少年探偵金田正太郎の父・金田賢太郎博士が開発し、後に敷島大二郎博士によって完成されたこのロボットの動力源は、時代を先取りした太陽エネルギーで独立連動システムが搭載されているため機体の一部が破壊されてもその他の部分稼働可能だ。tetujin

空飛ぶ巨大ロボットの必殺技は、ハンマーパンチフライングキック、ローリングアタックなどプロレス技が殆どで、普段は敷島博士宅のテニスコートの下にある格納庫に収納されている。本来は少年探偵ものであったが、鉄人編が好評を博したため、ロボットものへと方針が変更されたらしいが、この鉄人の最大の欠点は、悪人にリモコンを乗っ取られると悪人の手下になることだった。即ち、この漫画の面白さはリモコン争奪戦で最後に金田少年が勝ち悪を「鉄人28号」を使って懲らしめるところにあった。一方、アトムの方と言えば、登場人物が多く人間的な視点で描かれており、勧善懲悪(かんぜんちょうあく)は同じだが今の人型ロボットに近い発想で描かれており、約60数年前に生み出しだした先生の凄さが覗われる。

私は画調や設定の面でどちらかと言うと「鉄人28号」派だが、恐らく子供の発想としてロボットのイメージがアトムまで至らず鉄人止まりだったかもしれない。ところで皆さんは、アトム派、それとも鉄人派ですか?