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2017年12月4日(月) ≪歴史教科書が変わる?≫

最近になって歴史教科書が変わることが度々話題になる。例えば、我々に世代以前の殆どが“蒸し米で祝おう”などと覚えた「645年」の「大化の改新」が、今の教科書では、646年の改新の詔から始まる政治改革に書き換わっているという。又、語呂合わせ「1192(いいくに)つくろう」で、鎌倉幕府が成立した年号を覚えた人は多い筈だが、現在の中学歴史教科書の多くは、鎌倉幕府の成立が、1192年ではなく1185年「1185(いいはこ)つくろう」に変わっているそうだ。その訳は、1185年に源頼朝が朝廷に日本全国への守護・地頭の設置を認めさせたことから、実質的な支配が頼朝に移ったと考えられるためだという。

世の中には歴史好きの人は多いが、「教科書に載っていることは正しい」と誰もが信じていた筈だが、今年出版された『いつのまにか変わっている地理・歴史の教科書』によると、歴史の教科書が変わる理由は大きく下の4つに分けられるという。

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1.新たな発見などによる事実の変更
2.学会などでの表記変更を受けての名称の変更
3.学会などでも諸説ある中での記述の変更
4.表記に対する読みの変更

面白いことに一昔前の一万円札の肖像画で我々が習った最古の偉人として知られた「聖徳太子」の名前が、死後に付いたとして「厩戸王(うまやどのおう)」と我々の後の教科書に記載されていたそうだが、又、「聖徳太子」(併記)に戻るという。名前が「厩戸王」に代わって知名度が落ちた聖徳太子は、推古天皇のもと、蘇我馬子と協調して政治を行い、国際的緊張のなかで遣隋使を派遣するなど大陸の進んだ文化や制度をとりいれて、冠位十二階や十七条憲法を定めるなど天皇を中心とした中央集権国家体制の確立を図った他、仏教を厚く信仰し興隆につとめた功績は極めて大きいからだ。(この一万円札を私はまだ持ってます)

その他、教科書から消えた歴史的事実の中には、「旧石器時代」「仁徳天皇陵」「和同開珎」「士農工商」など、上げると枚挙の暇がない。要するに、変遷を重ねてきた歴史的事実は、認識の違いで時代とともに塗り替えられるのである。