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2019年10月18日(金)   ≪「弥栄(やさか)の清悟(しんご)」≫

日本代表が準決勝に進出したので、今日も前回に続きラグビーネタである。「この物語は、ある学園の荒廃に闘いを挑んだひとりの教師の記録である。高校ラグビー界において全く無名の弱体チームが、この教師を迎えた日から、わずか7年にして全国優勝を成し遂げた奇跡を通じて、その原動力となった愛と信頼を、余す所なくドラマ化した物である。」これは、1984年から続編を含め約7年間TBS系で放送された学園ドラマの第1話と2話オープニングナレーションである。

このドラマは、京都市立伏見工業高校(現市立京都工学院高校)ラグビー部とその監督で元日本代表フランカーの山口良治をモデルとして、馬場信浩が書き下ろしたノンフィクション『落ちこぼれ軍団の奇跡』を基に制作されたフィクションドラマである。高校ラグビー界で無名の弱小チームが、ある一人の熱血教師が赴任後、ラグビーの指導を通して不良少年や落ちこぼれ軍団を立ち直らせ、数年で全国優勝を果たすまでの軌跡を描いたものだ。或るテレビプロデューサーが、放映の1年前に山口氏の講演会を偶々テレビで見て。これだ!と膝を打ち制作したと聞く。

教師の滝沢賢治の役に山下真司を起用し、京都一の悪と恐れられた「弥栄(やさか)の清悟(しんご)」こと山本清吾や同志社大学や神戸製鋼で活躍した大八木淳史らをモデルした落ちこぼれの生徒たちと寝食を共にし、全国優勝に導くストーリーが、当時同じくして放映された野球を題材にしたテレビアニメ「タッチ」と併せて二つの学園ドラマが子供たちを熱中させた。私の二人の息子も当時小学生だったが、その影響で高校、大学、社会人とラグビーに勤しんだため横道に逸れることはなかった。

又、我が社の社名もラグビーの「ONE for all AⅬⅬ for one」(自分は皆のために 皆は自分のために」という精神が役割分担が明確な建機レンタル業の経営に通じるものがあると判断し「トライ」という言葉をまじえて命名した。話は戻るが、山口先生が熱心に口説き落としてラグビーを始めた山本清吾なる生徒は聞きしに勝る「悪」だったらしい。中学代からタバコと酒は当たり前で、178センチ、90キロの体格でバイクを乗り回したり夜の繁華街を闊歩するその姿はヤクザと見まごうばかりだったという。日中は溜まり場で賭博や麻雀、花札に明け暮れ勝った資金で夜はスナックに通い、15歳にして両隣に女性を侍らせていたというからこれまた驚きだ。(右端が山本清吾氏)

こう書くと読者諸君は、今彼が何をしているか気になる筈だ。何と現在は、奈良県立奈良朱雀高校の保険体育の教師でラグビー部の顧問を務めているというから面白い。スポーツの力、とりわけラグビーフットボールの影響力は大きいと再認識した次第である。明日19日の我が社の「B.フェス 明るい未来へ try‼ try‼ try‼」と銘打った年に一度の展示会を成功させその余韻で翌日の南アフリカ戦をゆっくり堪能したいものである。