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2016年3月29日(火)  ≪技術的特異点【シンギュラリティ(Singularity)】≫

囲碁で、ついにプロ棋士がコンピュータに負けた。現在最強棋士と言われている韓国のイ・セドルがグーグルのコンピュータとの5番勝負で1勝4敗と完敗したのだ。進化するコンピューターは、ゲームの世界で人間を打ち破ることで、性能向上を誇示してきた。1992年のボードゲームを皮切りに、1994年にはオセロ、1997年にIBMのディープ・ブルーチェスを攻略、その後、将棋もコンピューターに敗れ、最後の砦とみられていたのが囲碁の世界だがそれも遂に陥落したのだ。一説によればイ・セドルが1勝した4局目は、人間に花を持たせるため「学習内容の少ないアルファ碁」を使用したのではないかとの噂が有るくらい強かった。(下はコンピューターと対局するイ・セドルsnap5146_m

囲碁は他のボードゲームと違って「次の一手」の候補は200近くあり、この複雑性ゆえに、膨大な量の計算を処理しきることは最新のコンピューターを使っても不可能と言われていて、これが囲碁が難攻不落の最後の砦と考えられてきた所以である。ところで皆さんは、≪技術的特異点シンギュラリティ(Singularity)】≫という言葉をご存じだろうか?テクノロジーが急速に変化し、それにより甚大な影響がもたらされ、人間の生活が後戻りできないほどに変容してしまうような、来るべき未来のことを指す。人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事、即ちコンピューターが人間を支配する時代が来るというのだ。

コンピュータ技術が今のスピードペースで発達し続けるとある地点で地球全人類の知能を超える究極のコンピューター「A・I」が誕生し、その「A・I」がその後更に自分よりも優秀な「A・I」を作りあげ、更にその「A・I」が次のもっと優秀な「A・I」を作り…といった具合に「A・I」が「A・I」を連鎖ねずみ算的に作り続けて天文学的、爆発的スピードプロセスでテクノロジーを自己進化させ、人間の頭脳レベルではもはや予測解読不可能な未来が訪れる・・・具体的には、2045年にそのシンギュラティに到達するというのだ。cyborgs-future

近未来の人間とコンピューターとの戦いを描いた映画には、「ターミネーター」を筆頭に、「マトリックス」、「イーグルアイ」、「ステルス」、「トランスフォーマー」などが有る。架空の世界と思っていたSF映画が、現実となる時代が来るのだ。映画好きの私だが、CGを駆使したこの手の映画を好まない。しかし、人間の知能というものを情報を学習して記憶し自ら考えて答えを出す能力と定義するならば、情報(知識)量という点では既にコンピュータは人間を超えている。人間は、覚えたことを忘れることでその領域に新たな知識を詰め込んできた。しかし、コンピューターには「忘却」という文字はない。

従って、2045年か否かは分からないがSF映画が現実のものとなるのだ。そういうことからすると、昭和に生まれ平成?で死んでゆく私はハッピーな時代を生き抜いた言えるかもしれない。!(^^)!