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2016年3月2日(水)  ≪五輪マラソン、参加することに意義が有る?≫

今やボストンロンドンベルリンシカゴニューヨークと並ぶ世界6大マラソンの一つになった東京マラソン、今回日本勢は今夏のリオ五輪の男子代表選考会を兼ねていたが、何とも無残な結果に終わってしまった。日本勢トップは、マラソン3回目の高宮(ヤクルト)が2時間10分57秒で8位に入ったのがやっと。オリンピック出場の選考記録である2時間6分30秒に遠く及ばないものだった。しかしその選考記録自体何故そう決めたのだろうか?一部報道でも疑問の声が上がっているように、素人の私が見ても全く解せない高いバーだ。何故なら軽快な走りで優勝したフェイサ・リレサ(エチオピア)でさえタイムも2時間6分56秒で、設定タイムに及ばなかったのである。

第一、この記録を突破した選手が我が国のマラソン界に何人居るかご存じだろうか?2002年10月のシカゴマラソンで我が国最高の2時間6分16秒で三位に入った高岡寿成只一人なのだ。御覧の通り歴代2位は、藤田選手が2000年に出したの2時間6分51秒だからそれより早く走れと言うことになる。確かに世界は、3分どころか2分台に突入していてそれに比べれば選考記録も確かに差が有る。マラソンは、競歩に次いで長い距離を走るためコースの設定条件や気象状況によってコンディションは大きく異なる。従って6大マラソン大会の中でも起伏の少ないレース環境のベルリンは、特に記録が出やすいと言われていて直近6回の記録更新は、全てベルリンマラソンだ。

(下は日本歴代10傑)

①高岡寿成(カネボウ)2.06.16
②藤田敦史(富士通)2.06.51
③犬伏孝行(大塚製薬)2.06.57
④佐藤敦之(中国電力)2.07.13
⑤児玉泰介(旭化成)2.07.35
⑥今井正人(トヨタ自動車九州)2.07.39
⑦谷口浩美(旭化成)2.07.40
⑧藤原新(東京陸協)2.07.48
⑨油谷繁(中国電力)2.07.52
⑨国近友昭(エスビー食品)2.07.52
 ☆世界記録推移3989e
 毎回、マラソン代表の五輪選考は物議を醸す。今年も特に女子代表はスンナリとは行かないだろう。話が変わるが、我々素人が陸上競技の「にわか解説者」になって話題にするのが、マラソン記録の2時間切りと100m競争の9秒切りのどちらが早く実現するかということだ。マラソンの世界記録は2014年にケニアのデニス・キメットが出した2時間2分57秒で、100mの方はご存知ウサイン・ボルトが2009年の8月に出した9秒58である。マラソンのの方は、1965年に日本の重松森雄の記録から約50年で11分と3秒短縮された。その計算から行くと、14年後の2030年頃に1km毎に2分50秒を刻んで2時間を切る選手が現れることになる。一方、100mの方は約100年かけて漸く1秒短縮されたことになる。従って、計算上9秒を切る選手が現れるのは2110年頃になる計算で断然マラソンの方が早い。
 
他愛のない話になったが、リオ五輪の男女マラソンでメダル獲得の可能性は極めて難しいと思う。結果として≪参加することに意義が有る≫となる筈だ。2020年の東京五輪に向けて、他国に増して科学的トレーニングを積むことと唯一の用具であるランニングシューズを日本の技術でメダルが取れるものに改良していかないと『陸上の花』は、盛り上りに欠けるまらない大会になってしまうだろう。