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12月

2015年12月29日(火)  ≪しんがり(殿)≫

『さてどん尻(しんがり)に控えしは磯風荒れえ小ゆるぎの磯馴の松の曲がりなり、人となったる浜育ち 仁義の道も白川の夜舟に乗り込む舟盗人 波にきらめく稲妻の白刃で脅す人殺し・・・』 、これは有名な歌舞伎「白波5人男、鎌倉稲瀬川の場」で最後に登場する南郷力丸の台詞です。『しんがり殿)』とはどん尻の意味で、元々戦場で形成不利となった軍勢が退却する際、有利な敵方がここぞとばかりに雪崩を打って勢いで追いかけてくる時に食い止める役割を一手に引き受ける事を言います。(入り口のディスプレイが新年バージョンに変わりました)IMG_0325

この≪しんがり(殿)≫はもとより死を覚悟した兵法とは言えない無謀な行為で、突撃をするよりも勇気がいる役割です。他の部隊が戦場を離脱するまで、留まり孤軍奮闘しなければならず、しかも少数の部隊で行うのが一般的だったようです。有名な故事としては、1570年に越前の朝倉義景を攻めた織田信長が義弟である近江の浅井長政の離反によって敵中に孤立した際に、木下藤吉郎後の豊臣秀吉が殿を引き受けて信長を逃がし、自らは奮戦の末に命からがら戦場を脱出した一件が挙げられる。≪しんがり)が生還すれば英雄となり、藤吉郎もこれが織田家の重臣としての地位を築くきっかけとなったといわれています。

最近では一般的に「最後」の意味で使われることが多い。そういう意味では今年も≪しんがり≫に近づき、今年を総括する時が来ました。私にとって“ひつじ年”の今年は幸か不幸か「可もなく不可もない」平凡な年でした。強いて挙げれば、4度の海外旅行が何らかの収穫?に繋がった可能性が否定できません」。皆様方にとって今年はどんな年でしたか?私は毎年仕事始めの日に社員全員にささやかですがお年玉を手製の袋に入れて配ります。袋は毎年作る訳ではなく、依然作ったものを返却してもらいます。今年真面目な男性社員S君が返してきたお年玉袋の中に、こんなコメントを書いた紙きれが入っていました。

今年も一年間大変お世話になりました。最近お疲れのせいか、少々元気が無いような感じがします。ビー・トライの大黒柱ですので、いつまでも健康的にアグレッシブな社長でいてください。こういうお年玉など社員思いのサービス精神のあるお方だと尊敬致します。来年もどうぞ宜しくお願い致します。良いお年でありますように。。。』 誠に嬉しいコメントで来年も先頭切って邁進して行こうと心を新たにしました。きっとS君が≪しんがり≫を担ってくれることを信じて!

読者の皆様方、来年も宜しくお願い致します。良いお年をお迎えください。!(^^)!