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2015年10月30日(金) ≪「一人っ子政策」廃止に思う≫

中国が食糧危機や貧困を回避することを目的として人口増加を抑制するためにこれまで30年以上にわたって実施してきた「一人っ子政策」について、すべての夫婦に対して2人の子どもをもうけることを認めると改め、廃止することを決定したという。この政策は中国政府が、1980年ごろから始めたもので、漢族と次いで人口が多いチワン族以外の少数民族を除いて、夫婦がもうけることのできる子どもの数は原則として1人しか認めず、違反した場合には罰金を課すとされていた。ところが、この政策の影響で15歳から59歳までの人口は2012年から減少に転じており、一方で65歳以上の高齢者は増え続けていて、経済成長への影響を懸念する声が以前から起きていた。

中国政府はこれまで段階的に政策を緩和していて、去年からは、夫婦のうちどちらかが一人っ子であれば2人の子どもの出産を認めていた。しかし、政策が緩和されても、都市部を中心として子育ての経済的な負担が重いことなどから、我が国同様今や2人目の子どもを望まない夫婦も多く、これが定着したら先行き困るので今回、習近平指導部は一人っ子政策の廃止に踏み切ったものとみられる。因みに2015年の世界保健統計によると現在の平均寿命は、日本人が84歳で世界最長(女性が86.61歳で世界一、男性が80.21歳/世界平均は71歳)中国人の平均寿命は女性が77歳、男性が74歳、男女平均が75歳で、68位である。
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中国人の平均寿命は過去35年間の間に8歳も伸びており、「一人っ子政策」のお陰で急速に高齢化が進んでいる。バブリーだった経済成長も去年あたりから陰りが見えてきており政策の転換を図ったわけだが、自由に子供を産めるわけではなく、二人まで認める、即ち「二人っ子政策?」に転じただけなのだ。本来夫婦が何人子供を産もうが自由な筈で、これを制限されること事態、人権侵害だと思う。「産めよ増やせよ!」の時代に育った私は、男4人、女2人の6人兄弟の末っ子で兄弟が多くて良かったと思っている。ところで我が国の2014年時点での合計特殊出生率は1.42で、「一人っ子政策」に毛の生えた程度だ。(下の図は我が国の人口分布/図をクリックしてください
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仮に出生率が、2020年に1.6、2030年に1.8、2040年に2.07になると2060年の人口が約1億200万人で1億人を維持できるそうだ。そう考えると今こそ「二人っ子政策」が必要なのは我が国なのかもしれない。