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2015年5月15日(金)  ≪外食産業の別名「ブラック企業」?≫

世の中「ブラック企業」という言い方が定着してきた。「ブラック企業」とは、広義としては暴力団などの反社会的勢力との繋がりを持つなど違法行為を常態化させた会社を指し、狭義には若者を大量に採用し、パワハラ、セクハラ、残業代未払い、長時間労働、派遣差別、偽装請負他違法労働によって使い捨てし、次々と離職に追い込む成長大企業を指す。それらの職場はここ数年で「ブラック企業」と称され、社会的にも注目されつつある。しかし個別事例の調査やその問題の発信・解決も簡単ではなく、「ブラック企業」で働く当事者は、不当な処遇を受けていても声をあげられる状況ではない。ブラック企業問題の被害の対象は主に正社員である。

今日、「ブラック企業」を生み出す社会・経済的な構造についての分析や提言についても不十分であるため、きわだった「ブラック企業」の存在は一時的に取り上げられても、企業全体・働く場全体の質の向上にはなかなか結びついていないようだ。そこで或る民間団体が、それら企業を生み出す背景や社会構造の問題を広く伝え、誰もが安心して働ける環境をつくることを目指して立ち上げたのが、「ブラック企業大賞企画委員会」だ。私の知る限り、この委員会は2012年から「ブラック企業」ベスト10を発表している。2012年の1位は、ワタミ㈱で2位が㈱ウエザ―ニュース、3位が「すき家」の㈱ゼンショーだ。d0174710_1418694

2013年の1位が、ワタミフードサービス㈱、2位が㈱クロスカンパニー、3位が㈱ベネッセコーポレーションだ。2014年の1位は、私も珠に利用する「日本海庄や」の㈱大庄、2位がJR西日本、3位が㈱ヤマダ電機だそうだ。ご覧通り、ワタミ他結構外食産業が上位を占めている。そして、「アベノミクス」で多くの上場企業が史上最高益を計上している中、異物混入のマクドナルドを含め多くの外食産業は、大赤字で苦労しているようだ。特にゼンショーなどは、悪いイメージを払しょくするため夜間営業を自粛した途端赤字に転落した。個人の嗜好が多岐にわたる今日、コンビ二がケータリングを含め食品の提供を拡充しているのが影響し、外食産業は「冬の時代」を迎えたのだ。

外食産業もどうやら、少子高齢化を迎え余り価格に拘泥せず健康を重視した「量より質」に方針を転換すべきだと気づき始めたようだ。