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2014年9月29日(月)  ≪「連続テレビ小説」でNHKが賭けに出た?≫

27日に最終回を迎えた吉高由里子さん主演のNHK連続テレビ小説「花子とアン」の3月31日の初回放送から最終回までの期間平均視聴率が22.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録したという。流行語を世に送り出すほど大ヒットした「あまちゃん」(20.6%)や「梅ちゃん先生」(20.7%)、「ごちそうさん」(22.4%)を超え、NHKの朝ドラでは過去10年で最高の記録となったそうだ。1961年の「娘と私」(北沢彪村田貞枝主演)以来、主人公の殆どが女性で、全て自由に書かれたフィクションながら原作者の自伝的なものや実在の人物を題材にしたものが多く、「花子とアン」はその90作品目である。

過去の最高視聴率は、言わずもがな1983年に1年間放送された「おしん」(小林綾子・田中裕子・乙羽信子主演)の52.6%である。次いで1971年の「繭子ひとり」(山口果林)の47.4%、1972年の「藍より青く」(真木洋子)の47.3%、1974年の「鳩子の海」(斉藤こずえ)の47.2%、1973年の「北の家族」(高橋洋子)の46.1%と続く。所謂1970年代の平均視聴率が、40%台という「お化け番組」だったが、趣味や若者のテレビ離れも手伝い2003年頃から2011年までは、殆どの作品が10%台に落ち込んだ。時代の流れと言えばそれまでだが、NHKは頑張ってそれなりに復活へのテコ入れをした模様だ。

一つが、時代設定が現代以外の明治から昭和初期の作品に絞ったこと、主題歌を当世若者うけするシンガーに歌わせたこと、劇中のエピソードを1週間の6話で完結するように仕組んだこと、そして毎日のエンディングに工夫を凝らしたことなどである。実は斯言う私は、最近「あまちゃん」も「花子とアン」も全く観ておらず、前述のことは全て受け売りなのだ。ところで、今日から始まった第91作目も、「日本のウイスキーの父」と言われているニッカウヰスキーの創業者である玉山鉄二演じる竹鶴政孝氏の半生を描く実在人物ドラマだ。男性を主人公に据えた作品としては、1995年下期の「走らんか」の三国一夫以来19年振りとなる作品である。

物語は、大正時代、ウイスキーづくりに情熱を燃やす酒屋の跡取り息子が、単身スコットランドに渡り、現地で知り合ったスコットランド人女性を日本に連れ帰り大騒動となるシーンから始まる。そのダブル主演のヒロインであるエリーを演じるのが、アメリカ人俳優のシャーロット・ケイト・フォックス(29歳)だが、予告編を見る限り何とも初々しく愛らしいのである。スコットランド人の祖母を持つ彼女は、NHKが白人女性のヒロインを募集していることをオークションサイトを見て知り、応募したという。それまで日本に行ったことはなく、日本語も全く話せないまま臨んだオーディションだったが、日本語の演技テストで、台詞の意味を理解した上での「ズバ抜けた演技」と「コメディセンス」(チーフプロデューサー談)を見せたことで日本国内232人、日本国外289人の応募者の中からヒロインに選ばれたそうだ。AS20140304002927_commL

劇中のシャーロットは、スコットランドと日本の文化やしきたりの違いに戸惑いつつも、日本独特の「おもてなし文化」を知り、そして日本人の美徳も学び、「親日家」として成長していくヒロインの姿をを生き生きと演じきっていると聞く。NHK連続テレビ小説で外国人のヒロインを登場させるのは初めてで、そういう意味ではNHKは大いに冒険をしたと言えなくもない。賭けに出たわけだが、私は何故かこのドラマが視聴者の間で、過熱する予感がする。時節柄視聴率40%台というのは土台無理だが、ひょっとすると30%台を回復するかも?私は、その時間には会社に到着していて観るのは不可能だが、毎日録画して観ることに決めたのである。(劇中彼女は髪をブロンドに染めている)charlottekatefox2