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2014年9月16日(火)   ≪或る宝石商の悩み≫

4月に消費税が8%に引き上げられ、既に6ヶ月が過ぎた。殆どの業界も3月以前の駆け込み需要が大きく寄与し業績を押し上げたものの、この半年間景気が冷え込んで4月以降前年割れが続いる。勿論扱うものによって落ち込みが激しい業界と軽微な業界とが見受けられるのは当然だ。地域差が有るだろうが、我々建機レンタル業界も4月以降前年同月比マイナスの口が増えたようだ。しかし、我々以上に景気の動向や駆け込み需要の反動減に翻弄されるのが、高級な宝石や貴金属類など贅沢品を取り扱う≪宝石商≫だろう。2008年のリーマンショック以降、2011年の「東日本大震災」の影響をもろに受けた貴金属業界も、ここにきて漸く立ち直りの兆しが見えてきたとの報道が有った。ダイヤ

無題私は、上野・御徒町近辺を歩いていて多くのの貴金属小売店を見るにつけ、「よく商売が成り立つものだな!」と感心しきりだ。立ち直りのきっかけを作ったと思われるが、年初以来の高値をつけつつある株価だろう。人間、資産が増えれば将来を見越して金や宝石に替えておこうという習性が見え隠れし出すのだ。但し、私がいつも疑問に思うのがそれらを取り扱う宝石商の売買利益率である。高価な貴金属や宝飾品は顧客が希少価値を求めるため大量生産は馴染まず基本的には、注文(受注)生産が普通だ。そのためには腕の良い職人を抱える必要が有るし、店舗もそれなりにセンスが良くエレガントな雰囲気でお客を迎えなければならない。

それ以外にも

①良い宝飾品を購入できる人々の数が限られてるが、概して我儘な人間が多く個別に対応しなければならない。(要するに人一倍気を使うという事?)

②通常、限られた人達を除いては、宝石は継続して購入する人は少ない。従って、お金持ちのリピーターを満足させるには、高価な宝石をある程度の期間在庫させておく必要が有り、それには資金力が必要なのだ。

③高価な宝飾品を在庫しておくには、盗難対策や保険に多くのコストがかかる。

④高価な宝飾品には流行と言う「賞味期限?」が有り、物によっては時として二束三文で売り捌かなければならないケースも出てくる。

我々一般庶民は、宝石商は暴利を貪っているのではないかと考える向きが多いように思う。ところが、或る調査機関が一般的な宝石商の売上総利益率を調べたところ、概ね30~35%だったそうだ。それから人件費やその他の経費を引くのだから、大した商売でもないかもしれない。我々建機レンタル業は、物を貸しそれを返して貰ってお金を頂く商売で、物を売って儲ける商売と違って物は残る。「隣の芝生は青く見える」と言うが、私は「建機レンタル業」をやってて良かったのかもしれない。!(^^)!