Category: 企業
今、日本が世界で埋没しつつある。先の6月にカナダのトロントで開催された『G20』でも、一国だけ除けものにされた格好である。それもこれも、2006年の9月から現在までの4年間に5人も一国の総理が変わるようじゃ信用される可(べ)くもない。従って当然、経済政策も一貫性を欠き、株価も一向に上昇せず、我が国経済は閉塞状態にある。首相がころころ変わる原因の一つに、名参謀の不在が挙げられる。過去の歴史でも、苦難を乗り越えてきた武将や宰相には、必ず名参謀や軍師が存在していた。
例えば、武田信玄の伝説的な軍師である山本勘助や豊臣秀吉の黒田官兵衛(後の如水)、或いは『三国志』で有名な諸葛亮孔明(しょかつりょこうめい)などである。特に諸葛孔明は、蜀漢の建国者である劉備玄徳(りゅうびげんとく)に「三顧の礼」をもって迎えられたとの事。それだけ、一国の主にとって諸事悩みが多く、的確なアドバイスを具申する側近の存在が大きいのである。今の菅内閣では、仙石由人官房長官がそれにあたるのだろうが、もうひとつパッとしないし、到底その任ではない。これは企業でも同じ事が言える。
「松下電器(現パナソニック)」の創業者である松下幸之助には高橋荒太、「ホンダの」本田宗一郎には藤沢武夫、「ソニー」の井深大には盛田明夫、「サントリー」の鳥井信治郎には竹鶴政孝、そして「伊藤忠商事」の越後正一には「瀬島隆三」などが、成長期に社長を支えたのである。元商社マン?の私としては、特に瀬島隆三には興味が有るところだ。元陸軍中佐だった瀬島は、1956年に11年間のシベリア抑留生活から帰還後、設立直後の自衛隊のの再三の誘いを断り、シベリアからの復員兵の就職斡旋に奔走した後、1958年伊藤忠商事に入社する。
3年後には50歳で業務部長に抜擢され、その後専務、副社長、副会長とトントン拍子に出世し、1978年には会長に昇りつめたのである。高度成長期でもあったが、陰日向の瀬島の働きによって社長の越後は「繊維相場の神様」と呼ばれ、在任中に資本金が6.5倍、社員が2.7倍、売上10倍と凄ましい発展を遂げさせた。中曽根内閣のブレーンとしても活躍した彼は、帝国陸軍の参謀本部の組織をモデルにした「瀬島機関」と呼ばれる直属の部下を率いて、繊維を扱う一商社に過ぎなかった伊藤忠を「総合商社」に伸し上げたのである。
瀬島は山崎豊子の小説『不毛地帯』の主人公・壱岐正中佐、『沈まぬ太陽』の登場人物・龍崎一清のモデルであるともいわれ、『二つの祖国』では実名の記述が見られる。2007年に老衰で没した彼は、晩年にテレビの番組で「瀬島機関」の存在そのもの否定し、「マスコミの作り話」と語ったそうだが、果たしてそうだろうか?さて皆さんの会社に、「瀬島的人材」は存在しますか?
<左;軍隊時代の瀬島/中;伊藤忠に就職した頃/右;新聞の死亡記事>
「楽天」の三木谷浩史社長が30日、社内の公用語を12年中に英語に完全に切り替えると発表した事が話題になっている。三木谷氏は「世界企業に脱皮するには英語が必要と判断した」と理由を説明、同時に発表した今後の国際事業戦略についても、英語で説明を行った。同氏は「世界で事業を成功させるには、スタッフレベルの英語のコミュニケーションが重要になってくると述べているが、我々英語が苦手な世代?にとっては、耳が痛い。又、同社の社員の中でも英語が不得手な人が居るのではないか?と考えると辛いものが有る。
もっとも、楽天は1997年(H9年)にネットショッピングをはじめとしたインターネット総合サービスを提供する会社として設立された会社あり、三木谷社長は当初からそこらを見越して英語の堪能な社員を採用してきたのだろう。テレビのニュースでは、何と社員食堂の英語のメニューを映しだしていたが、何もそこまでしなくてもと思ったのは私だけではないだろう。既に同様の取り組みを始めた日産自動車やユニクロもそこまでは、徹底していないと思われる。
皆さんは、「a bowl of rice with a pork cutlet, and egg on top」って何の事だか解りますか?そう我が国で最もポプラーな食材「カツドン」のことです。カレーライスは、「curry and(with) rice」でこれは解りやすい方だろう。塩バターラーメンは、「salt butter chinese noodle」で、うどんは単純に「noodle」だが、ソーメンは辞書に載っておらず恐らく「somen」で表すと思う。三木谷社長は思い込みが激しいらしく、母校一橋大、ハーバード大のスクールカラーである真紅(クリムゾンレッド)を深く愛好している。従って楽天グループのコーポレートカラーや野球、サッカーのチームカラーをクリムゾンとしている。
特にサッカーのヴィッセル神戸では元のチームカラーだった白と黒の縦縞だったものをサポーターの反対を押し切って現在のものに変更させている。ヴィッセル神戸を保有する会社の名称もクリムゾングループである。今日現在最下位に低迷している「東北楽天イーグルス」の田中マー君や岩隈投手、山崎選手等も再来年迄には、英語で会見する姿が見られるかもしれない。今年からブラウン監督を起用したのは、その布石か?(●^o^●)
ところで、楽天(株)は英語「Rkuten,Inc.」と表すが、中国語では「楽天」と言えばロッテのイメージが強い。両方とも「楽天」と書くから面白いものである!
4月15日(木) ≪NICES(ナイセツ)とは?≫
日経新聞の朝刊によると、従来の業績だけに偏った評価ではなく、多様な価値観を加味した企業評価基準ができたらしい。それは、日経新聞グループが開発したもので、「NICES(ナイセツ)」と言って「投資家(Invesutaor)」、「消費者(Consumer)」、「従業員(Employee)」、「社会(Society)」の4つの側面からみた各250点満点のランキングを作成し、単純に合算(1,000点満点)して総合ランキングを決めたものである。ネーミングは、それぞれの評価基準の頭文字に日経のNを最初に付けたものだ。
その結果、皮肉にもサントリーとの統合問題で物議をかもしたキリンホーディングスが、898点でトップとなり次いでホンダ(895)、キャノン(895)が同点で2位、花王(886)、三菱UFJフィナンシャルG(884)、KDDI(877)、三菱商事(877)、大阪ガス(868)、パナソニック電工(867)、同じく日産自動車(867)、三井物産(867)と続く。因みに、投資家指標のトップがKDDI、消費者・取引先指標のトップがソニー、従業員指標のトップがベネッセホールディングス、社会指標のトップがキャノンだそうだ。
上位100社の内訳を見ると、約3分の2が製造業でその間隙をぬって金融機関や商社、大手流通小売が幾つか名を連ねた形だが、2011年卒業予定の大学生の来年の就職希望企業のベスト10の内、私がチェックした限りでは、東京海上・三菱UFJ・三菱商事・三井物産の4社のみと言うのはどういう訳だろうか?又我々が従事する建設関連では、メーカーであるコマツのみというのは時代を反映しているとは言え、寂しい限りである。尤もこの調査は、2010年1月、全国の上場企業から主要1014社を抽出して実施したらしいが、有効回答率は543社の53.6%と必ずしも高くはない。
いずれもっと浸透していくだろうが、知名度が高い大企業が有利のようで、非上場会社や中小零細企業にも立派な会社が有る筈だ。我が社のように大を目指さす?(*^_^*)頑張っている企業にも、是非希望を与えてくれるような総合指標を考えて貰いたいものだ。
【キリンが1位¿非上場のサントリー(就職希望R19位)はランクには入っていない】



