Category: 動物
4月2日(木) ≪賢犬「ノラ」の思い出≫
私は毎日、約17kmの道のりを車を運転して会社に通っている。通常は千葉県道8号船橋我孫子線(通称船取線)を通って来るが、混雑が激しい朝方は迂回して海上自衛隊下総航空基地の脇を抜けてやって来る事が多い。その飛行場の左手前に、心が痛む"思い出"の場所が有り、いつもそこから目をそらして反対側の沼南高柳高校を見ながら運転して来る。その場所の名前は、千葉県動物愛護センター東葛飾支所、要するに野犬や野良猫を"殺処分"するために一旦集荷?される所である。
平成19年度の統計では、犬殺処分数は100,963匹、猫殺処分数は209,494匹、犬猫合計で310,457匹にのぼったいうが、今では犬猫併せて約40万頭が高濃度の二酸化炭素の処分室で窒息死、焼却されていると聞く。1日に換算すると毎日約1000頭の犬猫が、それも約80秒に1匹殺されている計算になる。"思い出"と書いた訳は、今から約20年前の或る日、この場所に夫婦2人で犬を引き取りに来た事が有るからだ。犬の名前は「ノラ」、その名の通り二日前に我が家に迷い込んで来た野良犬だ。
生まれて間もなく捨てられたと思われる彼は、数日前から近所の周りを徘徊していたが、我が家の愛犬「パク」の餌を目当てに、我家の玄関にやって来て離れなくなった。彼は、柴犬のの血筋を引いているらしく褐色の毛並みで、口先が黒く、人懐っこい眼が愛らしい大層元気な犬だった。我々の姿を見ると、飛び跳ねて喜んでいたものの、当時我家では到底二匹も飼えないため止む無く保健所に電話したのだった。そして、その日の内に彼は、その関係の車に乗せられ連れて行かれたのである。
我々夫婦は、それから夕食時を含め殆ど言葉を交わさなかった。二人共、連れて行かれた時の「ノラ」の悲しそうな眼が脳裏から離れず、後悔の念から言葉が出なかったのである。その挙句、翌朝互いに眠れない夜を過ごした2人の出した結論が、『よし!もう一度「ノラ」を引き取りに行こう!』だった。早速保健所に連絡し、指定されたくだんの動物愛護センターに赴き、始末書を書き狂犬病の予防注射の代金を支払い、彼を受け出した?のである。
その後目出度く、犬好きの埼玉県川口市にある取引先が彼を貰ってくれたので、大変助かったが当初は餌を運んで彼との再会の機会を窺ったものだ。それから暫くして、その取引先が倒産して音信が途切れたものの、風の噂で栃木県那須ではぐれた「ノラ」が、一週間かけて舞戻って来たと聞いた。やっぱり我々夫婦が見込んだ通り、賢い犬だったのだ。今ではもう寿命が尽きているだろが、我が国もドイツのように捨て犬や猫の保護シェルターを作って、"殺処分"0の時代が来れば良いと、毎日そこを通る度に思う私である。
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3月12日(金) ≪テン「貂」を知っていますか?≫
新潟県佐渡市の「佐渡トキ保護センター」で特別天然記念物のトキ9羽が、イタチ科のテン「貂」に襲われて死んでしまった。どうも訓練施設の「順化ケージ」の金網の大きな網目より侵入したようだ。私のテンという動物に対する知識の範囲は、キテンの毛皮がミンク同様大変高価である事、そして運動能力に長け高い木や垂直の金網などをいとも簡単に上り下りするという位である。
調べてみるとテンは、食肉目イタチ科の哺乳類でテン属に分類される種の総称だそうだ。全長は小型の種で約40cm。大型の種で80cm以上になる。夜行性でウサギやネズミ、鳥、果物などを食べるようで、広く本州、四国、九州などに分布しているそうだ。体色には2つの型があり、キテンは夏はかっ色で、冬には全身があざやかな黄色となり、足に黒かっ色の毛が生える。スステンは夏も冬もあまり変わらないという。
元々余り縁起が良い動物ではないようで、秋田県や石川県では目の前をテンが横切ると縁起が悪いといい、広島県ではテンを殺すと火難に遭うという。秋田県北秋田郡地方では、モウスケ(猛助)とよばれ、妖怪としての狐よりも恐れられているようだ。又、先に述べたようにキテンの毛皮は、最高級とされるていて、「テン獲りは二人で行くな」という諺が猟師に伝わっている。高価で売れるので、一方がもう一方を殺しかねないという意味だそうだ。
何れにせよ、折角中国から贈られたメスが7羽を含むトキが9羽も殺された事は、関係者に対する批判の誹りを免れない(こういう事態は想定すべき?)ものだが、早急な対策が望まれる。



