28
11月

2016年11月28日(月)  ≪「八ッ場ダム」見学会≫

日本建設機械レンタル協会東京支部の年中行事の一環である大型工事現場の視察研修旅行を先週の25日金曜日に総勢41名で挙行した。行先は、建設が再開された群馬県我妻郡長野原町にある「八ッ場ダム」である。ご承知の通り「八ッ場ダム」は、2009年の民主党政権発足の折、事業仕分けの象徴として当時の前原国土交通相が打ち出した「コンクリートから人へ」というコンセプトの下、一旦中止が決まった大型ダム工事である。八ッ場ダムは、首都圏の水不足解消のため昭和20年代に計画されたダム群の一つだったが、昭和40年代からの実施計画調査や地元住民の生活再建案調整を経て、1986年(昭和61年)、「八ッ場ダムの建設に関する基本計画」が2000年(平成12年)の事業工期として策定された。

img_1224img_1217img_1220img_1222img_1223img_1226img_1228img_1230img_1225

工事が再開されるきっかけとなったのは、2011年9月13日、国土交通省関東地方整備局が利根川流域6都県の知事らとの事業の検証を進める検討会において、治水と利水の両面でダム建設が最も有利だとする評価結果を示した事による。その後関東地方整備局事業評価監視委員会という組織がこの検証結果を答申したことを受け、同年12月9日、石原東京都知事を始め地域6県の知事は、「八ッ場ダム建設事業の継続」の決断を求める緊急声明を発表し、同年12月22日に前原氏の後任である前田国土交通相が建設再開を表明したのである。

人口が唯一増大している首都圏の水需要増大に対応するため計画規模を拡大し、八木沢ダム(利根川)・下久保ダム(神流川)に次ぐ規模の1億トン級のダムとして2014年8月に本体工事を清水建設と鉄建建設、IHIインフラシステムの3社JVが一般競争入札342億5000万円で落札した。2020年(平成32年)の完成を目指して突貫工事だそうで、コンクリート打設等も未だ半ばで御覧の通り多くの建設機械や他県ナンバーのミキサー車、大型ダンプカー等が現場内を右往左往していた。3社の下には多くの下請け業者が入っているらしいが、手持ち機械は少ないらしく概ねレンタルか大型サイロやプラント等は買い戻し条件付きのバイバックだという。

建設投資は、GDPに占める割合の中で国民消費に次ぐもので我が国にとっては基幹産業である。今回の見学会を通して我々建機レンタル業者の重要性を改めてひしひしと感じた次第である。