28
6月

2016年6月28日(火)   ≪「ボーナス」≫

ボーナスシーズンである。貰う方は嬉しいだろうが、嬉しい思いをしなくなって私は久しい。日本語で「賞与」というが、「ボーナス (bonus)」はラテン語で「良いもの」、「財産」という意味だそうだ。確かに労働者にとって「ボーナス」は、良いものである。元々は、欧米諸国では能率賃金の一形態として、あるいは業績に対して与えられる報奨金、つまり基本報酬以外に支給される歩合手数料を言ったらしい。我が国でも、使用者が業績に依って恩給的に支払うのが普通だった。従って使用者の裁量に依って支払うか否かを決められるボーナスは一般的な給料と異なるため、賃金には当たらないというのが定説だった。

ところが、最近ハローワークなどで人を採用する際には、ボーナスの有無を書き込む欄が有り、ボーナスが有ると無いとでは結果は自ずから違ってくる。ボーナスが賃金として扱われるならば、賃金として労働基準法上の規制を受け、厳しい支払いの義務が使用者に課せられることになる。又、割増賃金計算の基礎となる所定賃金に含まれることにもなるから、労使間にとっては重要な問題なのだ。即ち、ボーナスが恩給的なものに過ぎない場合には,支払いがなくても,労働者はその支払を請求することは難しくなるが,賃金に該当するという場合であれば,支払を請求することができる。ボーナスはあって当然と考えるな。

どうやらその答えのヒントが役所のボーナス制度にありそうだ。私は昔からいち早く役所がボーナス支給する様子を新聞やテレビが報道するたびに、収益を追求しない役人の連中が多額のボーナスを貰うのが不思議で仕方なかった。要するに役人の世界や多くの大企業にとってボーナスは賃金の一部になっているのだ。私も経営者の端くれとして、盆暮れには一円でも多く社員の方々に支給したいと思っている。恐らく殆どの中小企業の社長は同じ考えだと思うが、利益が上がらないと中々そうもいかない。勿論、利益をそれなりに計上してボーナスや税金を払うのは経営者の責任であり義務だと思う。

当社は今月が18期目の決算を迎える。幸いにして社員の方々が満足してくれるか否かは別として、それなりに払えそうなので実はホッとしている。