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2016年4月11日(月)  ≪マスターズのアーメン・コーナー≫

April 11-14, 2013 -- The U.S. Masters tournament takes place at the Augusta National Golf Club. Graphic shows overview of the course.

(上図は2013年のレイアウト)

今年もドラマを呼んでゴルフ界最大のトーナメントのマスターズが終了した。コースは、世界で最も美しいと言われる米オーガスタ・ナショナルである。優勝は3打差の5位からスタートして67をマークしたダニー・ウィレット(28=英国/写真左)が、3日目までトップだった昨年の覇者ジョーダン・スピース(22=米/同右)を逆転して通算5アンダーでメジャー初制覇を果たした。スピースは、前半7アンダーとスコアを3つ伸ばし一時ウイレットに5打差をつけて独走かと思われた矢先、アーメン(英語ではエイメン・コーナー (Amen Corner) の12番ショートホールで2度ボールを池に打ち込んで7打を要し自滅した。アーメンコーナーとは、それぞれに池が微妙に配された11番505ヤードのミドル、12番155ヤードのショート、13番510ヤードのロングの3ホールを指す。2016041112120164852

過去にもそこまでは良かったのにアーメンコーナーで突如失速する場面を何度も見かけた事が有る。予選では篩いに掛けられた選手たちが、最終日にプレッシャーから大叩きし優勝争いから脱落するのもここなのだ。特に12番ホール(写真下)は、プロにとっては、短いショートホールだが、コースの一番下の一種の滝ツボのような場所に位置し、ご覧の通り風が不安定でクルクルと回るため、ゴルフ界で最も恐ろしい155ヤードと言われる。 1980年には、マスターズで4度2位になった事があるトム・ワイスコフが、マスターズ史上最多オーバー数の13打を叩いている。このときワイスコフは、何と5回も池に入れてしまったという。12番ホールのグリーンはアメリカ先住民族埋葬地の上に有ると言うから何か因縁めいている気がする。(橋はベン・ホーガンブリッジ)m553006_360240

実は、13番ロングホールの過去ワースト記録を持っているのは今年もテレビ解説をしていた日本の 中嶋常幸選手で、1978年大会に於いて13打費やしている。 結果的に予選落ちして、肩を落として帰ってきた中嶋選手はこんな言葉を残している。「もしかしたら、アーメンコーナーの魔女は本当にいるのかもという気持ちになりますね!」。我々アマチュアプレーヤーは、オーガスタでプレーしたら幾つ叩くかということをしばしば話題にする事が有るが、 マスターズでの1~18番の各ホールのワーストスコア合計してみると、その数字は166(パー72)だというから、その程度では回れるかも?いずれにせよ、グリーンジャケットを着る資格が問われるのがこのアーメンコーナーなのである。