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2014年2月12日(水)  ≪人生で最も長い一日・・・・・続編≫

福太郎」の社員の方々のご厚意は有難かったが、私たち夫婦は何としても自宅の暖かなベッドに滑り込みたかった。船橋から発車する電車も何時に新鎌ヶ谷駅に着いて、何時に柏駅に到着するかも私たちには分からなかった。ひよっとすると又途中で立ち往生するかもしれない、それでも私たちは乗り込む決意を固めた。が、偶然にも同じ柏の先の『梅郷駅』周辺に住むM嬢とK氏は、「福太郎」ビルの10階会議室に残ることを選択された。私たちは柏駅に到着しさえすれば、そごうデパートの屋根付き駐車場に車を停めているので何とかなる筈だった。(それが間違いの元だった?)私たち夫婦は、お二人がもし柏駅止まりとなった場合でも、我が家にお泊めすることも考えビルから出た後も電話(携帯の番号をきいていたので)でお誘いしたが、お二人は朝までそこに留まる事を決断されていた。

雪が深々と降る中私たち夫婦は、東武線新鎌ヶ谷駅の上りホームに降りる階段の途中で、電車が来るのを待ち続けた。通常、船橋駅始発の東武電車は約30分位で柏駅に到着する。新鎌ヶ谷駅は、ほぼ中間に位置するので15分程度で来る筈だが、踏切などを用心深く確認しているせいか、1時間近く経っても来ない。漸く遠くの方に電車のヘッドライトが見えてきたのは午前1時を回っていた。当然我々乗客たちはスムーズに電車が入ってくるものと思っていたが、突然ホームにいた駅長と思しき駅員がホームの緊急停止ボタンを押した。事情を確認したところ、線路のかなりの部分にホームの屋根に沿って落ちる雪の吹き溜まりが出来ていて脱線の恐れが有ると判断したのだ。その後、彼がとった行動がこの写真である。何と、一人で線路の上に飛び降り雪掻きを始めたのだ。

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〈ホームを覗き込む乗客と一心不乱に雪掻きをする駅長?〉

最初は、箒や道具らしき物を用いて奮闘していたが、最後は二つの手で雪を線路外に掻き出し始めた。私もそうしようかと思ったが、暫くそれを眺めていた若者5~6人が同じく線路に飛び降り同じように雪掻きを始めたのだ。その間、ホームに備え付けられている電話での電車とのやり取りは、乗客の一人が行った。暫くして階段を道具を持って若い駅員が階段を下りてきた頃には、線路上の雪は少しだけだが減っていたようだった。「皆さん、上がってくださ~い!」と駅長が大きな声を掛けて若者たちがホームに駆け上った。それから数分後、駅長の誘導のもとに電車がホームに時間をかけて滑りこんできた時には、誰からともなく拍手が湧き上がった。

電車は時間がかかったが無事柏駅に到着した。柏駅からも梅郷方面に向かう電車が1本だけ出ると聞いて、強引にお二人をお誘いすればすれば良かった悔いた。柏駅から自宅までは、国道16号線を経由して2kmちょっとある。幸いにして、16号線は車の往来が激しく雪は有ったが車が4輪駆動なので我が家から数100mの所まで辿り着けた。そこからの道は、車が走っていないせいも有って、雪が40cm近く積もっていた。慎重に運転して狭い下り坂に差し掛かった途端、身動きできなくなって放置されているプリウスが目に飛び込んで来た。「神は又我に試練を与え給うたか?」思わず私は叫んでしまった。仕方なく私は今来た細くて曲がりくねった道をバックで戻ることにした。

幸いにして大きくカーブする道の手前に有る「ヤクルト」さんの配送センターの駐車場の門が開いていたので、スリップしながらほうほうのていで一旦避難した。時計を見ると午前2時をとっくに過ぎていた。勿論、周りには誰も居らず静まり返っていた。家までは余り遠くないので此処に置かせてもらって家まで歩いて帰ろうかとも思ったが、迷惑をかけてはいけないというワイフの一言で、もう一度冒険旅行に出掛けることにした。「レクサスのオーナーズデスク」に連絡を取り、‘雪道走行モード’に切り替える方法を教わった。とても家にまでは行けないので、私は16号線に有るたまに利用するガソリンスタンドに車を置かせて貰おうと考えたのだ。

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〈朝起きて確認した玄関の我々の足跡/我が家の庭の様子/車はスタンドの此処に停めさせて貰った〉

‘雪道走行モード’にしたら、安心して車を走らせることができた。なぜ最初にそうしなかったのか?、私の愚かさ加減が嫌になった。最初はスタンドの従業員に断られたが、スタンドの社長の知り合いだと嘘をつき、更にガソリンを入れて渋々責任を持たないという条件で置かせて貰うことになった。家まではそこから約500mも有ろうか?新雪が降り積もった中を掻き分け我が家に辿り着いたのは概ね午前3時ごろだった。とっくにソチオリンピック・フュギア団体浅田真央ちゃんの演技は終わっていた。風呂を沸かしてベッドに潜り込んだのは午前4時を回っていた。長い長い一日だった。そして、起きたら家の周りの雪掻きが待っていた、厳しい・・・・・(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

追伸:「福太郎」ビルに残ったお二人は無事始発で家に辿り着いたとの知らせがワイフの携帯に入ったそうだ。良かった!!(^^)!