1
10月

2019年10月1日(火) ≪ラグビーワールドカップのボーナス点≫

先週の土曜日、ラグビーワールドカップのプールAの日本代表とアイルランド戦で日本が勝利をおさめ日本中に歓喜の輪が広がった。2015年の前回大会で南アフリカに勝利した大番狂わせに続く快挙だ。世界では開催地に因んで「静岡ショック」と呼ばれているらしい。アジアで初の開催となった今回のワールドカップには、四つのプールに分かれ5チームづつの国と地域から選ばれた計20のチームが参加していて、日本が所属するプールAは、日本代表の外アイルランド、スコットランド、サモア、ロシアが所属し日本は既に2連勝して勝ち点9を獲得している。

日本に初めて負けたアイルランドが1勝1敗の勝ち点6、スコットランドとサモア共に1勝1敗の勝ち点5をすでにゲットしているが、日本代表が最もプールAの1位になる可能性が高いかというと必ずしもそうとは言い切れない。5チームが4試合づつ戦うのだから試合数は20試合で、勝利数が10で敗戦数も10となる勘定だ。従って今後の戦いによっては3チームが3勝1敗で並び、1チームが1勝3敗、未だ未勝利のロシアが4敗となる可能性が高いからだ。但し、日本代表がサモアとスコットランドに連敗すれば準決勝進出は極めて厳しくなる。(アイルランドに勝利し雄叫びを上げる日本代表)

勝点の配分は、勝ち「4点」、引き分け「2点」、敗けたチームは「0点」、その他にボーナスポイントとして、勝敗に関わらず4トライ以上とると「+1点」、7点差以内で敗けたチームにも「+1点」が付与される。つまり、仮に試合に敗けてもスコアが7点差以内で、かつ4トライ以上とれば、この場合「2点」付与されるので勝敗で並んだ場合、日本が3勝で敗退した前回大会(日本勝ち点12、2位のスコットランド勝ち点14)と同様ボーナスポイントの争いになる。日本がロシアからボーナス勝ち点1を獲得したように、3チームがロシアとサモアから取りこぼしなく4(勝利)+1(4トライ)の勝ち点5を得るとする。

そうなると、先にリーグ戦を終えるアイルランドは勝ち点16。日本は同14、スコットランドは同10で直接対決に臨むことになる。アイルランドは最終戦の結果を待たずファイナルラウンド進出(2位以内)が決定。日本はスコットランドに勝てば1位突破だが、ボーナス勝ち点なしで敗れ勝ち点が並ぶと直接対決の成績で敗退となる。もちろん、あくまで3チームがロシアとサモアに取りこぼさないのが前提。スコットランドがボーナスを逃せば、日本が最終戦で敗れても2位以内を確保できる可能性が高くなるのだ。

アイルランド戦の時間が無くなった最後の場面で、同チームのフルバックが日本のペナルティに対し、トライを取りに行かず蹴りだした時には何故?と疑問を持ったが、彼らは7点差以内敗戦のボーナスポイントを取りに行ったことが後で解ったときには、ラグビーの面白さと選手たちの考察の深さに改めて感じ入った次第である。