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6月14日(月) ≪宇宙の夢「はやぶさ」と「イトカワ」そして・・・復活NEC≫

小惑星「イトカワ」の岩石採取に挑んだ探査機「はやぶさ」は13日午後10時50分ごろ(日本時間)、大気圏に突入し地球に帰還した。月より遠い天体に着陸し、地球に戻ってくるのは史上初だそうだ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、オーストラリアのウーメラ砂漠に帰還したのはカプセルのみで、「はやぶさ」本体は燃え尽きたらしい。2003年5月9日、鹿児島県内之浦からサンプルリターンという往復型の惑星探査を目的に開発されたこの「はやぶさ」は、予定より大幅に遅れて7年間の歳月をかけて6億kmの道のりを旅してきたのである。

「はやぶさ」が目的通り「イトカワ」の地表サンプルを採取出来れば、太陽系の謎を解くための重要な手がかりが得られると期待されている。サンプル採取以外にも、●イオンエンジンという新しい技術を使って惑星間を飛行(イオンエンジンを3台同時に運用し、4万時間もの長時間にわたり稼働させた)●自律誘導航法(レーザ高度計や近距離センサなどを用いて、自らが自分の位置を判断し、自分で目標に近づく航法) ● 地球スイングバイ (天体<今回は地球>の引力を用いて宇宙船や探査機の速度や軌道などを変える事)●再突入カプセル (カプセルは、「はやぶさ」が大気圏に突入する直前に分離され、地球上に投下される)という四つのミッションを持つと言われている。

つい最近2003年生まれの7歳の少年から或る新聞に『「はやぶさ」を死なせないで!』という投稿が有ったそうだ。そう、軌道修正を加えられながら7年の長きに亘りヨレヨレになりながら旅してきた「はやぶさ」に人格が生まれたのだ。一方、「イトカワ」で思い出すのは、ペンシルロケットの生みの親で・ロケット開発の父と呼ばれる糸川 英夫(いとかわ ひでお・1999年に86才で没)博士である。かつて、フジテレビの『たけし・逸見の平成教育委員会』に生徒として出演した際に、先生役の北野武が糸川に対してを君付けで呼んだため、糸川の関係者から「糸川先生を君付けで呼ぶとは何事だ!!」という抗議を受けた。しかし番組側は「特別扱いはできない」と他の生徒同様に「糸川君」と呼び続けたのだが、糸川本人は特にそういった事には気に留めず、寧ろ授業を楽しむかのように出席していたというエピソードを思い出した。

そして、もう一つ意味があるのは、NEC日本電気とJAXAが共同開発したイオンエンジンである。住友グループ最大の従業員を擁するNECが2000年代の前半に家電分野から撤退し、総合電機メーカーとしての暖簾を下ろしてから久しい。現在では、オフィスコンピュータサーバの分野では国内トップクラスのシェアを誇り、コンビニやホテルのバックオフィス用コンピュータは独占状態に近い。しかしその一方、一般庶民にはなじみが薄くなりつつあったが、通信分野に於いては通信衛星から光通信など優れた技術を醸造していた事をここに証明したのである。

250px-Hayabusa_hover.jpeg landing_fig01.jpeg                           <「はやぶさ」が「イトカワ」にランディングする風景とカプセルが「はやぶさ」から離脱する想像図>