11月10日(火) ≪いいトイレの日≫
今日は、トイレ記念日だそうだ。「いい(11)ト(10)イレ」の語呂合わせにより、1986年に日本トイレ協会が制定し、毎年公衆トイレを対象に「グッドトイレ賞」の表彰を行っているそうだ。人間にとって、排泄行為を行うトイレは、非常に大切な場所でありこのブログでもトイレを取り上げるのは、確か2度目の筈だ。我が国に於いて、現在一般的に用いられるようになった座って用をたす洋式便器や男性用の小便器は、第二次大戦後西ヨーロッパから伝えられたと言う。
日本人は排泄をする姿を他人に見られることを極度に嫌い、その逆に入浴を見られることは抵抗を感じない国民であると言われている。従って日本では、古くは「はばかり」や「雪隠(せっちん)」、「厠(かわや)」、「手水(ちょうず)」、昭和以降は「お手洗い」、「化粧室」、「ご不浄」などと言い換えたのである。又、我が国では密閉式のトイレが当たり前だが、欧米では完全に密室にすることはむしろ犯罪の温床となると考えられ忌避される。ドアも完全に視線を遮るものではなく、足の部分は外部から見える形式のものが多い。元々、日本人は清潔好きな民族のようで、遺跡の発掘でも判る通り古くからトイレは屋敷内や屋外に存在したようだ。
一方、中世のヨーロッパ都市では、部屋の中の出窓のように拡張された一角で、目隠しのついたてなどした中でおまるを使い、排泄物は、窓から通りに投げ捨てられた。そのため、路地の汚物で衣裳の裾が汚れないよう、オーバーシューズやハイヒールが発明され、街頭から建物の中に入るのに段差をつけたりといったしきたりが始まったと言われている。ヴェルサイユ宮殿などでも、トイレはなく、広大な庭園のバラ園に限らず、花壇が用足しの場所であったという。そのため貴族の女性は、そのまましゃがんで出来るように、大きなフレアの広がりのあるスカートを穿いていたそうだ。
尚、最近では写真のように、近代的なトイレが各所に出現しているが、トイレにもJIS規格によりその大きさ(長さ、深さ、幅など)が定められているそうだ。恐らく、最近の子供たちは和式の便器で用を足すことが出来ないと思うが、彼らにトイレの歴史や外国のトイレ事情を話して聞かせることも一興かもしれない。



