ユンボ(油圧ショベル / パワーショベル)の歴史
我が国に於いて、建設機械の代名詞とされる油圧ショベルはいつ頃から造られ始めたのだろうか?
その答えは・・・1961年(昭和36年)にフランスのシカム社(現在は潰れている)から技術供与を受けた三菱重工業が三菱ユンボY-35型という名称で製造し、1号機目を鹿島建設に納めたというのが正しい答えである。
その当時までの建設機械、例えばブルドーザーやショベルは全て機械式、即ちワイヤーで駆動させるものであった。
我が国の建設機械の歴史は、戦後の米軍の払い下げの機械から始まったと言われているが、ショベルが機械式から油圧式に代わった当時は、その作業性の良さから販売代理店に現金を持った土建屋さんたちが並んだという「嘘みたいな本当の話」を知る人たちもだんだん少なくなってきている。
『ユンボ』という名前は、アームが象の鼻のように長いことからその時代に流行ったディズニーの『ダンボ』のフランス語で、今でも一部にその名前で呼ばれ続けていることを思えば、建設機械の大ヒット商品といっても過言ではないと思う。
意外と知られてないのは、『ユンボ』の現在の"登録商標"をどこが持っているか?ということで、三菱重工業もシカム社が潰れる前に、提携を解消しMS(三菱ショベル或いはマイティショベルをかけたもの)という名前に変更したことから、当然持ってはいない。
では、どこも持ってはいないのか!・・・・実は今はレンタルのニッケンさんが保有している。同社のホームページを見てもらえば、おわかり頂けると思うが、創業者で今は亡き「亀(本名:岸)太郎氏」が、どこも持ってないのを知り、三菱ユンボに縁の深かった関係上、同社が取得したものである。
従って、ニッケンさん以外のどこの業者も今は『ユンボ』という呼称は使用できないのである。
建設ラッシュのピーク時、私の記憶ではミニショベルを含め約6万台の油圧ショベルが、10年近く売れ続け、今日、我が国の保有台数は約68万台。やがて日本列島はその重さで沈むのではないかと言われた。
そして、世界のトップ3のメーカー(CAT・コマツ・日立)が製造する日本製油圧ショベルで「東南アジアを始めBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)が沈没する」時代が来るかもしれないと思うのは私だけだろうか?



